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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.29
2025.08.21
みなさまこんにちは。ヤマウチの人見です。
今月号から数か月にわたり、「ラチェットモンキーのペーパーレスな会議風景」をご案内いたします。
ひとんちの会議風景なんて読んでもオモシロくない!って思うかもしれませんが、他の会社がどんな風に予実管理をおこなっているかなど、知る機会ってはあまり無いと思います。ですので、現役マネージャーの生々しいお話や、なぜ現在の会議スタイルになっていったのかも含め、お楽しみいただければと思います。
しがないフロント主任からシニアマネージャーに抜擢
さて、しがないフロント主任であった私ですが、ラチェットモンキーのプロモーション全般とtotoco(ヤマウチが販売しているネット予約もできるクラウド型予約管理ツール)のリリースをお認めいただけたのか、2017年にシニアマネージャー(いわゆる事業部長です)となりました。要は店長経験をする事なく一足飛びで大役をお任せいただく事になったというわけです。普通に考えますと、相当なプレッシャーでしょうし、周囲の反発もあったはずです。しかし、出世ギラギラ族の方からすると信じられないかもしれませんが、当時の私は「出世って言われてもピンとこないなぁ・・。やることは一緒でしょ?そりゃお給料は上がるのは嬉しいけど・・」。程度にしか感じておりませんでした。
当時の仕事内容を思い起こすと、プロモーションどころかマネジメントの域にまで足を踏み入れておりましたし(なぜ職位の低い私がソコまで踏み込んで仕事をしていたのか謎ですよね・・。きっと、何もかも天敵の塩上司のせいですw)、私自身、「皆さまのお役に立ちたい!そして頼られたい!敬愛して止まない方々に褒められたい!」という欲は、ドン引きレベルであるものの、出世欲というものはまったくもって無かったもんですから「ひゃー!抜擢人事じゃん!期待に応えなきゃ!」という厄介なプレッシャーを感じるなどという事は一切ございませんでした。
また、周囲の反発に関しても、あまり感じた事はありません。きっと、「出世による変質」というものがウソの様に無かったからだと思います。会議風景が顕著なもので、車検予約が遅れていると聞けば「んじゃ私、広告打つ段取りするわ!」だし、車販の商談件数が少ないと聞けば「私、POP作るわ!すぐ貼ってや!」こんな感じですからねw出世云々どこいった?これまでと、やってる事は同じです(笑)
時間の無駄が大っ嫌い!だから効率化が図れる設備を積極導入
変わった事といえば予算を組める様になった事ですね。これまでプロモーション全般を10年にわたり担ってきましたから、入庫動向などは十二分に把握してます。店長がヒヨった計画を出して来ますと「ちょwなんでコレで通ると思ったん?あかんやろw」を発動できる様になりました。私をだまくらかす事なんてできませんよね(笑)逆に無理な入庫台数で計画を出して来られましたら「ん。こりゃ無茶やw」と救済する事もできますから、店長は「根拠のない計画数値」というストレスに振り回される事が無くなりました。キビしいけれど納得できるマネジメントってわけです。
どこに経費を投下すべきかを、自身の差配で決められる様になったのも大きな変化でした。「あのテスターは、もっと高性能のものに変えよう。あのリフトはもっと使いやすいヤツに入れ替えよう。あの作業場には明かりを増やそう・・。もっともっと皆さまが仕事しやすい環境を整えていこう・・」こんな事ばかりを考えて仕事をしていた様に思います。
このコラムをお読みの方は、もうすでに気が付いていらっしゃると思いますが、私、時間の無駄が、本当に大っ嫌いなんです。ですから機械や仕組みで、かけた費用以上の効率化が図れるのであれば、積極的に導入をしていきます。散財と投資は違うんです。そんな中ですから、現場はどんどんと仕事がしやすい環境が整って参ります。並行してDX化も自然に進んでいくという寸法でございます。
現場の負荷とムダな経費を軽くしたい一心がDX化につながる
印象に残っている施策は、マルチに使える複合機の導入です。「記録簿や保安基準適合証の印刷以外で保守費の高いドットプリンターを使う必要ってあるん?」こんな風に思い、若干値が張る複合機を導入したのですが、FAXをPC内部で管理できるのはもちろんのこと、自賠責保険証の印刷もできる様になりました。わざわざオリジナルでこしらえていた2枚複写の売上伝票や見積書も「白い紙2枚印刷で何の不便があるんな?」と、複合機で発行する様に変更しました。
更には、車検時に使っていた「点検記録簿を模したA3サイズ2枚複写の作業指示書」こちらも「これって本当に必要なの?」と陸運支局に確認し、「〇○(ごめんなさい忘れちゃった)が守れているならば別に記録簿を模した指示書じゃなくても良いですよ」との回答を得ましたので、こちらも廃止する事にいたしました。要は法で定められたもの以外の帳票はすべてA4サイズのコピー用紙でまかなえる様にし、最低限しか印刷しない様になったというわけです。
お客様へお送りする定期案内も、数か月前のコラムで触れましたとおりLINEやSMSに切り替えておりますし、どうしてもハガキ案内を出したい場合は、お客様データ一覧を協力会社に送信するだけで印刷&送付いただけますから、ハガキの保管も郵便局に行く手間もありません(現在はコンタクトセンターで担っています)。
「現場の負荷とムダな経費を軽くしたい!」ただただ、この一心が労せずしてDX化につながっていくんですからオモシロいもんですよね(笑)
さて・・冒頭に記しました「会議風景」に一文字たりともかすらずに規定の文字が来てしまいましたw地味な取り組みの積み重ねを語りたくて、ついつい・・(笑)気になる続きは来月号をお待ちくださいw