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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.43
2025.08.27
みなさまこんにちは。ヤマウチの人見です。
今月号では、新しいシステムを導入したり新しい試みをする際のコツについてお話いたしますね。
挑戦するためには「恐怖を感じさせない組織」作りが必要です
小さい頃は日常的に起こっていた変化や未知への挑戦ですが、年を重ね、酸いも甘いも経験しますと、「挑戦なんかして、もし失敗したら、みんなに迷惑かけちゃう!!」と、恐怖や苦痛を感じる割合が高くなります。特に責任感が爆裂強い方ですと、「変化!?挑戦!?キケン!キケン!!超キッケーーーン!!」と、けたたましい警報音付きでアラートが脳から出てしまうのは、容易に想像できちゃいますよね(笑)
ポケベルからガラケー。そしてスマホという時代の変革を目の当たりにしてきた私たち世代からすると、今この瞬間が過去になっているってことを知っていますし、変化をしなきゃ生きていけないことも理解しているはずです。それなのに、変化や挑戦にキケンを感じてしまうのですから、その感情を堰き止められるわけがありません。ましてや会社の仲間とはいえど、赤の他人でしょう?どれほどに「怖くないよ!」って働きかけたとしても、そう簡単に払拭できるわけがないのです。じゃあどうするのか!?それは「恐怖を感じさせない(失敗しても理不尽に攻め込まれない)組織」を作る以外に道はございません。
挑戦する組織を作ることで年商250%伸長を達成!
「ふw人見サン・・。何を正論ぶちまけてんねんwそんなん理想論やがな!」そんな声が聞こえて来そうですけど、わたし、本気も本気。大マジで申しあげております。持論で申しわけないのだけれど、私は、いとも簡単に変化を受け入れることができ、サクっと挑戦ができる組織って、厳しくも優しく、そしてやりがいマンタンな世界にしか生まれて来ないと思っているんです。そりゃあ「これやっとけよ!」「はい!」の世界は、管理しやすいですしコントロールもしやすいです。だけどイノベーションは絶対に絶対に起きないと思うんですよね・・。
脳の中身って人それぞれだし、何を考えるのも自由ですから、「なんでオレらが挑戦とか考えなきゃなんねぇんだよ!めんどくせぇな!上司は指示だけしたらええやんけ!会社はオレらが言われたとおりしたらそれで満足なんだろ!?」とか思っていらっしゃる方も、きっといます。だけど、そんなご意見を、喧嘩ごしにワーワー言う様な組織ではなく、普通の会話で「ちょw考えるのめんどくさいっす。指示してくれたらやりまっせ!」と、上席者に普通に申し入れることができる組織がサイコーだと思います。(もちろん、丸投げコースなのに文句ダケを言うのは絶対に許容しませんよ!)
そんなこんなで、ラチェットモンキーでは大小ひきこもごもですが、絶えず挑戦する血が受け継がれているわけですが、反面、強力なトップダウンで物事を進めることがまずございません。「人見さんのマネジメントはフワフワしてて不甲斐ないな・・」と思われる方もいらっしゃると思います。だけど、私がマネージャーになった7年前と今の年商を比べますと、250%以上も伸長しているんです。不甲斐ないか否かは数値が答えを出してくれていますよね!(ちょい自慢ですwすみませんww)。
なんと!人見サン攻略者が登場!でも私はそんなに甘くないのです
そんなラチェットモンキーですが、このところ、あらたなる問題が発生する様になりました。そうです。店責者による「人見サン攻略」ってヤツです。「会議の席でうまく言いつくろえば、ばれずに逃げられる」っていう古の太古から受け継がれているアレです(笑)まさか自分の組織でそんな姑息な技を繰り出されるとは・・(笑)
だけどね、そんな技を繰り出されたとしても数値はウソをつきませんからばれるのですよ・・。数値で読めないミッションであっても、実際に遂行するのは店責者ではなくスタッフの皆様ですから、各人にインタビューすると「アイツ・・・うまい事言って逃げやがったな・・」なんてこと、すぐ分かるんです。
数年前に「あれ・・?アタシ・・まさかして・・攻略されてる??」って気が付きまして、会議の席で店責者に対してミッションが遅れている理由を追求したり、「やってますはウソだよね?」って外堀を埋めたうえで攻め込んでいたのですが、数か月経ってもいっこうに攻略が止まず、「ん。これを続けちゃうと論破したいダケの人みたいに見えちゃうし、何より改善されないのに時間使うとかwコスパ超悪いww」ってことに気が付きまして、攻め込むのはやめました。約束したミッションを遂行できないには必ず理由があるわけですし、そもそも論破王とか私の性分には合いません(笑)
したがいまして、ひとつのミッションを細切れにちぎって指示を出し、毎週進捗を確認する様にいたしました。例えば「商品の価格を見直す」がしたいことだとすると、「んじゃ来週までに意見まとめて、再来週までに競合先の価格を調査しよう!んで、次の週までに新価格案を設定して、その次の週にリリースできたらいいよね!」と、はじめっから細やかなスケジューリングと共に指示を出すという寸法です。わたしは毎週できてるかどうかのチェックをするだけですし、店責者も事実以外報告はできません。だって来週困るもの(笑)
そして忘れてはならないのは「現地でホントにそのミッションが動いているのかをチェックする」コレです。ここまできてまだ人見サン攻略を繰り広げていたならば「くっそう!なめんな!大目玉だッ!」と行きたいところですが、グっと堪えて辛抱強く再度会議の議題に挙げます。そして週次で進捗確認です。わたしこう見えて案外気が長いのでね(逃がさないだけとも言いますがw)
「なぜ『する』と決めたミッションを進めることができないのか」この悩みってマネージャーからすると永遠に続きます。怒るよりガッカリするより、進めざるを得ないスキームに乗せるが勝ちであります(ニヤリw)