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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.31
2025.08.21
みなさまこんにちは。ヤマウチの人見です。
今月号は先月号でご案内したとおり「週一回ペースで実施される会議に対するウチの店長の本音と、私が思うムダな事の判断基準」についてお話します。
生産性のない会議は愚の骨頂
まずはじめに申しあげておきたいのは「私は会議が好きではない」という事です。このコラムは私の上席者も読んでいますからこんな事を書いちゃうと「お前・・」と、呆れ、そして叱られる事必至です(笑)誤解のない様に補足を入れますが、私の嫌いな会議は「自分のプレゼンスを上げる事のみを目的とした発言が飛び交う会議」であります。「質問」という形でマウントを取り「論破」という形で川上に立つ。そんな場には生産性のカケラすらありません。
わたしは皆さまご存じのとおり、バリバリの現場上がりのシニアマネージャー(俗に言う事業部長です)なんですが、時代背景も手伝って、娘っ子時代から仕事のイロハが分かる頃合いまでのあいだ、ずーっと「お前は黙って雑用しとけ!」と言わんばかりの圧を感じつつ仕事をしておりました。ですから、当然、会議(といっても当時は店舗MTにしか参加してなかったんですけどね)に参加しても自発的な発言なんてするわけがありません。
私にとっての当時の会議は「ただただ黙って時が流れるのを待つ時間」でありました。
ですから、悦に入って滔々と語る人を見ると「またはじまった・・。はよ帰りたいのに・・」と思い、とにかくマウントを取ろうとする人を見れば「この人はいったい何がいいたいんや・・はよ終わってくれ・・」とか思いつつ、じっと地蔵スタイルで参加するわけです。なんにも面白いことなんてありません。
週次会議。あれ重たいわ。ある店長から会議への批判が・・
そんな私が推し進める「週に一度の会議」ですから、無駄は完全に排除です。朝8時30分からキッカリ1時間半。コンテンツは7個あるのですが、ブレストが必要なこと以外は、発表者と質疑者以外の発言はNGという徹底ぶりです。
用いる資料は、先月号でご案内したとおり、コピペまみれで軽く作れるものですし、サクっと終わる会議です。サイコーじゃないですか!すべて「いそがしくされている店長の皆さまに過度な負担をかけたくない!」この一心でございます。
ところがですね、この手法を取り入れた頃合いに、ある店長から「週次会議。あれ重たいわ。たった7日間で好調不調要因とか言われても、そんな変わることなんてないし、整備や鈑金なんて予実が遅れていても重たいヤツが入庫したら好転するやろ?会議やしても意味ないやろ」。なんてことを申し入れられてしまいます。
私のマネジメントの第一に「皆さまのパーソナリティを尊重し、ゲラゲラと笑いながら仕事ができるように職場環境を整える」がございますので、たとえどんなに現場に根付いた仕事であったとしても、皆がムダだと苦しんでいるものであれば「滅せよ!悪しき慣例どもを焼き払えぇ!!」と、ホントに口に出しつつ改革を推し進めてまいりました(ウソみたいでしょ?ホンマにホンマのお話ですw)同僚からは「お前・・。ブルドーザーみたいな仕事の進め方するのぉ・・」なんてどん引きされる事は日常茶飯です(笑)諸々お察しくださいませw
DX化も「焼き払えぇぇ!」の一環なんですが、なぜ、ブルドーザーの様にコトを推し進めたかと申しますと「無駄を排し職場環境を整えて、皆が納得する『数値』を目標として掲げれば、絶対にゲラゲラ笑いながらも成長基調が実現でき、強い組織になる!」この様に考えたからです。逆に言えば「ゲラゲラ笑いながら成長基調の組織を作るには、職場の環境の改善が必要不可欠だ!」と言う事です。まさにタマゴが先かヒヨコが先かではありますが、そこには「みんなで儲けていきまっせ!」という商売人マインドがしっかりと刷り込まれております。それなのに一緒に走ってくださるはずの店長から「この会議って意味ありますか?」なんて事を言われたわけです。「え?」絶句したのは言うまでもありません。
現状を把握し不調時に即対策を打てる週次会議は絶対に必要!
「いやまって。現状の把握ができてなかったら、なんにもできんやん。月に一度だと、手を打つ事ができずに手遅れで終わるし、不調時に秒で手当できるからこその週次会議でしょ?」と諭しましたら「だから、たかだか一週間では、現場は何もかわんないんですって!人見さんは整備ができんから分からんのですよ!毎週やる会議こそが人見さんがいつも言ってるムダやと思いませんか!?」なんて事を、どエラい剣幕でまくしたてられたりしてですね・・(笑)ちょw鼻息荒いwwおちつけって(笑)
物事は多面的ですから、マネジメント目線ではムダじゃなくても職人さんから見たらムダな事って往々にしてありますよね。よくよく考えれば分かる事でした。どえらい剣幕でワーワー言われながら「あー。若いころに地蔵スタイルで参加してたあの会議も、おじさんたちから見たらムダじゃなかったんかな・・」とかうすらぼんやり思い出しつつ、「いやいやwあれは絶対にムダやったやろww」とか思いなおしつつ、ピシャリとひとことです。「会社は利益を生み出すための集合体ですよ!一緒にいるのは友達や家族じゃないんです!数値の把握をせずして、どうやって利益を紡ぐことができるんですか!現状把握の積み重ねにムダなんてもんは一変たりともありませんよ!」
ムダの判断基準がわかんなくなったら「それって中長期的に見て儲かるの?」と問えば必ず答えは導き出されます。ワーワー言い合った店長ですが、今では良き理解者として頑張ってくださっています。とっても大好きな店長です。
来月号は、時間軸を「今」にもどして外国人プレイヤーの受け入れについてお話します。乞うご期待です!