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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.32

2025.08.21

みなさまこんにちは。ヤマウチの人見です。

今月号は先月号でご案内したとおり「外国人プレイヤーの受け入れについて」です。

整備難民は増える一方なのにメカ募集では苦戦しています

わたしは、整備工場の方とお話する事が多いのですが、どこの会社さまも例にたがわず「メカニック不足でお客様の受け入れが十分にできない」とおっしゃいます。かくいうラチェットモンキーでも、同じ悩みを抱えておりまして、つい数年前まで「どうやったらお客様を増やす事ができるのか?」と悩みあぐねていたのがウソの様な状況が続いております。

「整備難民は増える一方なのに、受け入れができない」お客様がいるのにサービス提供ができないだなんて、本当に悔しくて仕方がありませんよね。ラチェットモンキーではtotoco(とっとこ/自社開発して販売しているクラウド型予約管理システム)を活用する事で、生産性を向上させ、できる限りではありますが、これまで入庫制限をせずに受け入れして参りました。

しかし、整備工場は、労働集約型の権化の様なものですから、たとえ適正人員数がそろっていたとしても、病気や怪我で長期離脱する方や、育休でお仕事を離れる方が出ちゃうと、すぐに業務がパンクして仕事がまわらなくなってしまいます。働き方改革もありますし、従業員の皆様に無理を強いるわけにも参りません。メカニック不足はDX化のみで乗り越えられるわけではないのです。

もちろん工場の規模が限界値とはなりますが、余剰人員を雇い入れても、しっかりと運営できる強さがなければ、増えゆく整備難民の救済なんてできませんし、利益の最大化も図れません。ですからメカニックさんの募集をかけるのですが、ご存じのとおり苦戦を強いられているというわけです。

凄腕メカを門前払いにしていた業界も今では随分変わりました

10年近く前のお話になるのですが、スペインのバスク地方にある日系ディーラーでお仕事をされていた凄腕のメカニックさんがウチで働いていました。私はまだ、フロント主任でしたから面接などする立場にありませんでしたので、その方とは入社当日にお会いしたわけですが、「わぁ!ホントに外国人が来た!どどど!どうしよう!!」と、ただただ戸惑った記憶しかありません(笑)

細かい事は忘れてしまいましたが、ビザなどの問題はクリアしており、日本語もメカさんとしての腕も大層達者な方でした。そしてその方は、コミュ力お化け(注;コミュニケーション力が爆裂に高い方)と言っても過言ではない様な御仁でして、すぐに仲間として溶け込んでいきました。

そうなりますと気になるのが「なぜこんなに素晴らしい人がウチを選んでくれたんだろう・・」でございます。お昼休憩の時に「なんでウチなん?自分やったら、ほかにもあったやろ?」と尋ねますと、「実はディーラーに就職しようと、数社連絡したんだけど、ぜんぜん相手にされなかったんだよね!外国人ってだけで履歴書すら送らせてくれなかったんだよ。俗に言う門前払いってやつだよね(苦笑)」と、悲しくなる様な回答を聞かされることとなりました。あれから10年。世の中もたいそう変わりましたから、今はバカげた偏見なんてもんは無いのでしょうけれど、就活の土俵にすら立つ事ができず肩をすぼめながら自虐的に笑った彼の顔は今でも忘れません。「子育てを自国でしたいから」と、ご家族と供に数年後帰国されましたが、ウチで買った車を「思い出に」と、高い運送費をかけて自国まで持って帰る姿にはグっとくるものがありました。

数年前、専門学校卒のネパールの方が仲間になりました。私も面接させていただいたのですが、大変日本語が流暢な方でして、なんと日本語能力検定N1保持者というツワモノでございました。緊張した面持ちで「20年後に自国に帰って会社を興したいんです。在籍中に、しっかりと知識を吸収したいです!」とキラキラとした目でお話くださる姿を見て感動し、「絶対に起業ができる様に、応援してさしあげたい!」と強く思いつつ採用いたしました。

こちらの方も、これまたコミュ力お化けの様な方でして、入社後1か月を待たずして先輩社員と小旅行やラーメンを食べに行く仲になっており、古参のメカニック皆が洩れなく唸るいきおいでメキメキと整備の腕を身につけられています。

一緒に働く仲間に国籍、年齢、性別は関係ありません!

外国人プレイヤー登用のお話をすると、いまだに「安い賃金で労働力を確保する」なんて言葉を耳にいたします。(まぁ円安の影響か、聞く回数は少なくなりましたけどね!)私は都度「まだそんなこと言ってんの!?いまは令和やで!」と、大変おどろいてしまいます。「労働条件は日本人と同じ」これが普通の感覚なのではないでしょうか?

わたしは古い考えの持ち主ですから、仲間になっていただける方を雇い入れる際には「労働力の確保」ではなく「その方の人生を預かる」と思っています。まぁ、そんな話をお酒の席で部下にしますと「えぇ!重っ!」ってドン引きされるんですけどね(笑)「せやねんwアタシ重たいねんww」とゲラゲラ笑うんだけれども、重いも何も、お仕事をご一緒する方は皆、「労働力」ではなく「人間」なんだもの。労働集約型の権化で仕事をしている身からすると、当たり前の感覚でもあります。そして、この想いに国籍や年齢、性別などは、まったく関係ございません。「え?国籍??関係ないっしょ!みんな仲間ってことで!」でございますw

想いだけではなく、環境整備もしなければなりませんよね。来月号では、外国人プレイヤーにご活躍いただける様、どんな工夫をしているかをお話いたします。手探り現在進行形のお話ですから、成功体験ではございません。ご理解のうえお付き合いくださいませ!

totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!のバックナンバーはこちらから

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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.32

みなさまこんにちは。ヤマウチの人見です。

今月号は先月号でご案内したとおり「外国人プレイヤーの受け入れについて」です。

整備難民は増える一方なのにメカ募集では苦戦しています

わたしは、整備工場の方とお話する事が多いのですが、どこの会社さまも例にたがわず「メカニック不足でお客様の受け入れが十分にできない」とおっしゃいます。かくいうラチェットモンキーでも、同じ悩みを抱えておりまして、つい数年前まで「どうやったらお客様を増やす事ができるのか?」と悩みあぐねていたのがウソの様な状況が続いております。

「整備難民は増える一方なのに、受け入れができない」お客様がいるのにサービス提供ができないだなんて、本当に悔しくて仕方がありませんよね。ラチェットモンキーではtotoco(とっとこ/自社開発して販売しているクラウド型予約管理システム)を活用する事で、生産性を向上させ、できる限りではありますが、これまで入庫制限をせずに受け入れして参りました。

しかし、整備工場は、労働集約型の権化の様なものですから、たとえ適正人員数がそろっていたとしても、病気や怪我で長期離脱する方や、育休でお仕事を離れる方が出ちゃうと、すぐに業務がパンクして仕事がまわらなくなってしまいます。働き方改革もありますし、従業員の皆様に無理を強いるわけにも参りません。メカニック不足はDX化のみで乗り越えられるわけではないのです。

もちろん工場の規模が限界値とはなりますが、余剰人員を雇い入れても、しっかりと運営できる強さがなければ、増えゆく整備難民の救済なんてできませんし、利益の最大化も図れません。ですからメカニックさんの募集をかけるのですが、ご存じのとおり苦戦を強いられているというわけです。

凄腕メカを門前払いにしていた業界も今では随分変わりました

10年近く前のお話になるのですが、スペインのバスク地方にある日系ディーラーでお仕事をされていた凄腕のメカニックさんがウチで働いていました。私はまだ、フロント主任でしたから面接などする立場にありませんでしたので、その方とは入社当日にお会いしたわけですが、「わぁ!ホントに外国人が来た!どどど!どうしよう!!」と、ただただ戸惑った記憶しかありません(笑)

細かい事は忘れてしまいましたが、ビザなどの問題はクリアしており、日本語もメカさんとしての腕も大層達者な方でした。そしてその方は、コミュ力お化け(注;コミュニケーション力が爆裂に高い方)と言っても過言ではない様な御仁でして、すぐに仲間として溶け込んでいきました。

そうなりますと気になるのが「なぜこんなに素晴らしい人がウチを選んでくれたんだろう・・」でございます。お昼休憩の時に「なんでウチなん?自分やったら、ほかにもあったやろ?」と尋ねますと、「実はディーラーに就職しようと、数社連絡したんだけど、ぜんぜん相手にされなかったんだよね!外国人ってだけで履歴書すら送らせてくれなかったんだよ。俗に言う門前払いってやつだよね(苦笑)」と、悲しくなる様な回答を聞かされることとなりました。あれから10年。世の中もたいそう変わりましたから、今はバカげた偏見なんてもんは無いのでしょうけれど、就活の土俵にすら立つ事ができず肩をすぼめながら自虐的に笑った彼の顔は今でも忘れません。「子育てを自国でしたいから」と、ご家族と供に数年後帰国されましたが、ウチで買った車を「思い出に」と、高い運送費をかけて自国まで持って帰る姿にはグっとくるものがありました。

数年前、専門学校卒のネパールの方が仲間になりました。私も面接させていただいたのですが、大変日本語が流暢な方でして、なんと日本語能力検定N1保持者というツワモノでございました。緊張した面持ちで「20年後に自国に帰って会社を興したいんです。在籍中に、しっかりと知識を吸収したいです!」とキラキラとした目でお話くださる姿を見て感動し、「絶対に起業ができる様に、応援してさしあげたい!」と強く思いつつ採用いたしました。

こちらの方も、これまたコミュ力お化けの様な方でして、入社後1か月を待たずして先輩社員と小旅行やラーメンを食べに行く仲になっており、古参のメカニック皆が洩れなく唸るいきおいでメキメキと整備の腕を身につけられています。

一緒に働く仲間に国籍、年齢、性別は関係ありません!

外国人プレイヤー登用のお話をすると、いまだに「安い賃金で労働力を確保する」なんて言葉を耳にいたします。(まぁ円安の影響か、聞く回数は少なくなりましたけどね!)私は都度「まだそんなこと言ってんの!?いまは令和やで!」と、大変おどろいてしまいます。「労働条件は日本人と同じ」これが普通の感覚なのではないでしょうか?

わたしは古い考えの持ち主ですから、仲間になっていただける方を雇い入れる際には「労働力の確保」ではなく「その方の人生を預かる」と思っています。まぁ、そんな話をお酒の席で部下にしますと「えぇ!重っ!」ってドン引きされるんですけどね(笑)「せやねんwアタシ重たいねんww」とゲラゲラ笑うんだけれども、重いも何も、お仕事をご一緒する方は皆、「労働力」ではなく「人間」なんだもの。労働集約型の権化で仕事をしている身からすると、当たり前の感覚でもあります。そして、この想いに国籍や年齢、性別などは、まったく関係ございません。「え?国籍??関係ないっしょ!みんな仲間ってことで!」でございますw

想いだけではなく、環境整備もしなければなりませんよね。来月号では、外国人プレイヤーにご活躍いただける様、どんな工夫をしているかをお話いたします。手探り現在進行形のお話ですから、成功体験ではございません。ご理解のうえお付き合いくださいませ!

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