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【アフターマーケット掲載】totocoが生まれた自動車整備工場のDX成功の秘訣!vol.37
2025.08.22
み なさまこんにちは。ヤマウチの人見です。
先月号では閑話休題で、わたしが生み出したtotoco(ヤマウチが販売しているクラウド型管理システム/製品名とっとこ)のズッコケ誕生秘話についてご案内をしたのですが、原稿を読んだ古参社員から「あぁ・・。懐かしいッスすね。あの頃の人見サンって、いっつも困ってて、必死にもがいてた印象っスw反対意見を言うオレが悪い事してる様な空気感になるし、なんだか謎に助けてあげなきゃいけない気持ちになるし(笑)今思えば人見サンってズルいっスよね!」なんてことを言われましてですね・・。えー!?ウソやろ!!私の記憶では「クラウド管理!?Web予約!?だれがそんなことせぇいうたんや!いらん事考えんとお前はフロントで客対応だけしとけや!」ってなバッシングの嵐に巻き込まれ、毎日ダックダクに流血!まさに血だらけの日々でしたもん!
「え?なんそれ!?アンタらアタシのこと攻撃しまくってたやん(笑)ってか、協力せなあかんって思ったのって、当時のアタシがか弱くて優しかったってこと?」と返しますと「いやいやwそれはない!鬼の様に怖かったけん!」とかなんとかwなんでな!
古参の社員曰く「現役時代の人見サンって、お客様からの評判も上々だったし、まだまだ小娘だったにもかかわらずクレーム対応もやってたやん?保険販売も車販売もこなすうえ、整備ができないにもかかわらず、水平対向やらV8エンジンのタイミングベルト交換とかの見積りもツラっと出してたし、ピット管理やメカへの指示まで出してたからなぁ・・。サボってたらピンポイントで刺しに来るし、正直『こいつには何をしてもバレる。マジで、てがえん(バカにできない)!』と思っとったわ」と・・。当時の自分がちゃんと認められてた事をはじめて知り、若干うれしくなりつつ、「ちょwそれは怖いってのとちゃうやろ!」って返しますと「いやいや。ど正論で来るから逃げ場が無くなるんや。シロクロはっきりせぇ!と迫ってくるし、自分が納得するまで問題をつきつめるやん?逃げ場ゼロやしマジでしつこいんや。まるでオカンや!ンなもん怖い以外ないやろ!」と・・。なんやねんwあまあまの甘えやんけww「ん。当時のわたしは愛されていたのね(ハァト)」と脳内変換して聞いておくことにいたします(笑)
「オカン」の影響力は絶大なのに活躍の場が少なすぎ
totocoの商談で会社訪問をする機会が多いのですが、高確率で当時のわたしの様な女性スタッフに遭遇します。過去から今まで、とっても真面目にコツコツとフロントのお仕事をされ、スタッフ皆さまに信用されている、オカンの様な存在。とっても心強いですし、少しお話しただけで、実家の様な安心感を得ます(笑)
ところが、多くの場合、メールアドレスどころか、名刺すらこしらえてもらえていなかったり、私への質問を、男性スタッフの口を借りてしか、できなかったりします。「きっと、会議や商談など、公の場に出席する事が少ないんだろうな・・。全部決まった後で上席から指示が降りてくるんだろうな・・。オカン・・フラストレーション溜まりまくりやろうに・・」
俗に言う「オカン」は家族の幸せを第一に考える生き物で、絶対に裏切らないヒトです。(LGBTQを考えると良い表現ではないので、アタマの中で思い浮かぶ人を「オカン」としてはめ込んで読んでくださいね)毎日家庭円満を祈っています。そして時には攻撃的になり、時には乙女よろしく傷つきます。(まぁ持論ですけどw)会社も家庭も組織ですよね?組織の中の「オカン」の影響力は絶大というわけです。
「オカン」を仕事人として公の場へ迎え入れましょう
わたしは実のところ「脱ホワイトボード!ペーパーレス!来たれ集客の空中戦!!」などDX化を成功させる、本当の近道は、「オカン」という存在が、いたって普通に公の場に立ち、自身の言葉で情報発信できる様になることだと思っています
公の場にあまり出ない方は総じて「発言には責任が伴う」ということを知りません。そして総じて「私は平社員だから」と、会社の思い描くビジョンなど関係なく自身の正義を発信します。
「オカン」は愛されていますし、皆から守られていますので、何を言っても「オカンだから。怒らせたら怖いから」。と許されます。そして、これは自戒の念を込めて書くのですが、「オカン」は、「わたしは許される」という事を知っています。名刺も役職もないヒトなのに権力者。そんなのズルいじゃないですか。
クラウド管理。Web予約への挑戦。すべて「オカン」のフィールドのお話です。ですから、「オカン」を仕事人として迎え入れ、ブレストを行うことが成功のキモだと思うのです。更に申しますと、「オカン」は、いつも忙しいうえ、無駄な仕事を見抜いています。そして「上長の指示でコレやってるけど、なんか意味あるんやろか・・」と、ため息をつきつつコツコツと仕事をしています。元よりポテンシャルが高い「オカン」ですから、仕事の意味づけや、会社のビジョンをご理解いただくと、霧が晴れた様にご活躍されると思います。このコラムを読んだ皆さ、ま、どれだけ「オカン」がヤダ!と渋ろうとも、是非とも公の場へ迎え入れてください。そして意見を聞き、活躍の場をこしらえてさしあげてください。「オカン」と、会社の将来のビジョンを夢をもって語り合える仲になりますと、無駄が少なく、笑いの絶えない温かい組織ができると思います。今月号はなんだか持論満載ですみません。だけど、どうしても書きたかったので!来月号はラチェットモンキーのメカニックさんの評価方法について赤裸々に語ります!乞うご期待です!!